2015年1月24日土曜日

やってみるからこそ、何かが見える!




「さあ、困った……」

 いつものように都内某所へリーマン・サット(仮)のコアメンバーが集結したはいいものの、2015年年初からぼくらは早速頭を悩ませていた。
 月末に開催するKick Off ミーティングのスケジュールが決まらないのだ……。

 もちろん、おおまかなスケジュールは年末に決めてある。流れとしては「目標や方向性とおおざっぱなスケジュールの確認、それから衛星を打ち上げるのに必要な概要の共有、各メンバーの自己紹介、みたいな感じ?」といったところ。しかし、これだけだと一時間程度で終わってしまう。できれば、ミーティングに参加してくれる方たちがどういった意見や要望をもっているのか、みんなで今後どんなふうにやっていくかしっかりと話をしたい。

 そこで問題になるのが、どうやってその意見や要望を引き出すか、である。参加者はぼくらを含めて約20名、「さあ、思っていることを言いましょう」としたら収集がつかなくなること請け合いである。もちろん、ミーティングの後の段階についてもある程度決めておかなくてはならない。

 しかし、現時点ではプロジェクトにおける課題の中心となる衛星制作や調達物のスケジュールを決めることができない。なぜならば、作成する衛星のコンセプトがかっちり固まっていないから。正確に言うならば「決めていないから」だ。この部分は、今集まっているコアメンバーだけではなく、今後参加してくれるであろうメンバーの人たちから意見を募って、みんなで決めたい。

 というのも、このリーマン・サット()というプロジェクトを立ち上げた意義の一つに「現状の宇宙開発における閉塞感を打破する」ということがある。一般社会から見て「宇宙開発」と言うと、小惑星探査機「はやぶさ」の活躍など、以前と比べて身近にはなっているものの、以前として宇宙ステーション、気象衛星、通信衛星など、どうしても公的で生活からは縁遠いイメージになりがちだ。しかし、超小型衛星ならば民間でも打ち上げることが可能になっている等、技術的には気軽な面も大きくなってきている。ぼくらはその「気軽・身近、民間でもできる」という部分にフォーカスして、宇宙開発の世界をもっと広げていきたいと思っている。そして、そのためにはこれまでの「宇宙が大好きで宇宙開発にとても興味のある人『だけ』」でやるのではなく、「ちょっとだけだけど宇宙に興味を持っている人」、もっと言うと「宇宙開発なんて興味ない人」までも巻き込んで、宇宙開発に携わる人自体を増やしていく必要がある。

 現状一番の問題は「どうやって人を巻き込むか」である。この部分は一番難しいけれど、ぼくらが最も大切にしたいことの一つだ。そこでぼくらは方針として「宇宙開発に関係ない人、それこそ家族や友人など、身近な人を巻き込む」というのをあげており、打ち上げる衛星のコンセプトとしてはこの方針を土台に決める必要があると思っている。

「それならば今回のKick Off ミーティングで、みんなでコンセプトについて話し合おう」となったはいいが、ではどうやって意見を募るか、アイデアを出し合うか、という部分がなかなか決まらないのである……。そもそも「参加してくれる方々の要望もざっくりと簡単にで構わないから事前に知っておかなくてはいけないんじゃないか」と、何故そこを調べていないのか! などと段取りがなっていないことを今になって認識したりもする。

年初の打ち合わせでは「まずこのメンバーで一人一人コンセプト案を考えて、Kick Off ミーティング前にもう一度打ち合わせをしよう」ということになって解散、このプロジェクトを成功させるには、ぼくらだけで進めるのは困難で、たくさんの人の力が必要だ、ということを改めて感じた次第である。

 なので、どうかみなさんの力をこのプロジェクトにお貸しください。


 よろしくお願いします(本当にお願いします)。

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